2012/1/7 土曜日

柳宗理先生のお導き

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 16:40:08

 平成23年12月25日に柳宗理先生が御逝去されました。ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
 出西窯の相談役であります多々納弘光よりお話したい事がございます。

 柳宗理先生から黒釉で底の広い切立形のかなり大ぶりなキャセロールの御注文を承ったのは、昭和三十四年でした。石膏の模型、図面、指図書がとどき、みんなで取り組みました。
 出西窯が、宗悦先生の教えに帰依して、協同で実用陶作りに専念していること、出西の黒釉がお気に入りでのご指名と聞いて、ご期待にそうよう励みました。しかし耐火陶土のテストに手間取ったことと、厚くかけて高温焼成しないと美しく発色しない黒釉は耐火性がなく、試作をくり返しましたが、火にかけるとキズが生じ、昭和三十五年、数個の試作品をお届けして、製作の中止をお願い致しました。
 ドイツの大学の招聘で一年間デザイン学科の教授を務められて春にご帰国なさった先生からお便りがとどきました。前年の五月ご逝去のご尊父宗悦先生のお骨壷を出西窯で作りたいとのお申しつけでした。
 昭和三十七年八月、はじめて、先生を出西にお迎えいたしました。 いつも端正なお姿の宗悦先生のご長男であり、また、すでにご製作品は国際的デザイン大賞を受賞され、世界的なデザイナーであられることを知っておりましたから、私達は仕事場の大掃除をして緊張してお待ちしておりました。
 ジープだったのか、フォルクスワーゲンだったのか覚えておりませんが、ご自分で運転して、はるばるおいでになりました。
 とても暑い盛夏のその日、お着きになるとすぐに、上着もズボンもシャツも脱いで、パンツだけになられた先生は、ご持参の石膏の骨壷模型を前に置いて、「さあ やろう」とすぐに製作がはじまりました。
 とってもやさしく、親しみ易い先生に、私達の緊張は一瞬にとけてしまいました。
 製作上のご指示を受け、陶土の収縮率を計算して作りの寸法図を作り、ロクロ製型にとりかかると、ロクロ座の側にお座りの先生のお言葉も眼ざしもきびしくなって、削り仕上げになるとそのきびしさはいっそう深くなって、みな気持が引き締まったことを思い起こします。
 ずいぶんくり返し試みて、やっと先生の目に適って仕上がると、宗悦先生の壷には「宗」、お母様の壺には「兼」、ご自分のには「理」と記名なさいました。
 「先生、何十年も先のためにお作りになって、どう保管なさいますか」とお伺いしましたら、「塩は辛いから、砂糖入れにでもするよ」と笑ってお答えになりました。
 その時、出西の全製品を見ていただいて、ご教示によって仕事がうんと充実いたしました。また、その日、蛤合せという、縁無釉の、鹿児島県苗代川焼の古陶の皿を、参考にと下さって、それが平成元年、日本陶芸展で優秀賞を授かった呉須釉組皿製作の糧となりました。
 その後、幾度も出西にお迎えして教えを仰ぎ、また上京の都度参上してお導きをいただきました。
 出西窯は、今先生のデザイン陶器を沢山作らせていただいております。
 やさしくて、あたたかい先生、そしてきびしい眼の先生。
 お申しつけのデザイン陶器一つ一つ、合格はなかなかでしたが、合格に仕上がった時の先生の笑顔はこの上ない励ましでした。
 今、二十点の先生のデザイン陶を作っております。これからも、ずっと作り続けることでしょうが、変質皆無の仕事を守り続けねばなりません。
 ご高齢になられ、お体がお弱りになられても先生の美の眼とお心はいささかの衰えもなく、確かでした。
 数年前、角形の小ぶりの黒土瓶の新作を承り、試作を重ねて、やっと仕上がった土瓶を、三番町のお住まいに持参いたしました。
 合格でした。先生は涙して喜んで下さって、私も感涙を抑えることができませんでした。
 長いご愛顧のおかげで、私の家にも、バタフライ椅子、大小鍋各種、ヤカン、水差し、レ―ドル、スプーン、などいつの間にかいっぱい、日々のくらしの友として用いながらよろこんでいます。黒柄スプーンで紅茶をいただくしあわせ。
 先生は、先生のデザイン製品のお値段にも心を注がれました。みなさんが買い易くするために、「もう一工夫しよう」と、庶民の生活に直結する製作姿勢を大切になさいました。
 丈夫で、使いやすく、あたたかく実用に徹し、沢山の人々の暮らしのための仕事の願い。
 宗理先生こそ、民藝の大道を進まれた人。宗悦先生の、真の後継者でありました。

多々納 弘光

2011/10/31 月曜日

神在月

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 10:52:03

島根県では、10月を神在月(新暦10月下旬~12月上旬)と言います。
全国の神様が集まるためで、出雲大社の祭事も多く行われます。
s-img_7479.jpg
ここ「無自性館」では、引出物を承る事が多くなります。
今日もカップルの方がその事で来られました。
ご希望の器を承ってから出来上がるまで2ヶ月は掛ります
(期間が無い場合は、完成品からお選びいただきます)。
ご相談中は、こちらまで幸せな気分になりました。

2011/8/4 木曜日

「芹沢銈介」と出西窯

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 18:52:06

s-img_7742.jpg
出西窯のロゴは芹沢銈介先生にデザインしていただいたものです。
「無自性館」には作品も展示しています。
7月29日~9月5日まで島根県立美術館で「芹沢銈介展」が行われています。
お盆休みは島根県に来られては如何でしょうか。

2011/7/24 日曜日

広島の”PENCIL”様

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 11:42:57

先日の7/22に、広島市【PENCIL SHOP】の村井様が当窯に来られました。

当窯理事長の多々納と、今月末より【PENCIL SHOP】にて行われます
「出西窯展(7/29~8/7)」のお話を中心に、楽しい時間を過ごされました。
また、当窯の陶器をその展示会用に沢山お持ち帰りになられました。
お近くの方は是非その展示会にお立ち寄りくださいね。
期間末の8/6と8/7は、陶工の島根が在廊いたします。

2011/6/15 水曜日

登り窯

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 19:18:07

今月の13日と14日は登り窯に火が入りました。
まる2日の間、交代で火の番をします。
 s-img_7303.jpg  s-_mg_3556.jpg
 写真は窯の隙間からのもので、700度位でしょうか。次第に1200度くらいに上がります。

今日は窯の火が消えていますが、その周りは余熱で暑く
暑さが苦手な私は近寄れません。
3~4日ほどそのままに、自然に冷ました後で中から陶器を取り出します。

どんな焼き物が出てくるのか…。来週が楽しみです。

2011/5/19 木曜日

NHKラジオ放送

カテゴリ: 一般 — 出西窯 @ 14:21:53

s-img_7144.jpg  s-img_7167.jpg

斐川町では珍しい 雲もない 風もない 気持の良い 晴天です。
裏山の新緑がきれいです。
その様な中、ここ「無自性館」でラジオの生放送がありました。
放送1時間前、人もまばらでした。こんな田んぼの中に来ていただけるのか
心配しましたが沢山の方が来られました。
用意した長椅子も駐車場もいっぱいになりました。
斐川町の人たちが何人も出演されました。当窯からは理事長の多々納真と
研修生の石橋さんが話しました。
いつもと違う出西窯の時間が流れました。

2011/1/14 金曜日

とんどさん

カテゴリ: 一般 — 出西窯Ka @ 23:37:42

img_3502.JPG img_3504.JPG

今日はお正月飾りなどを焼く「とんどさん」でした。
毎年恒例の行事で、出西の駐車場で行います。
色々な方の持ち寄った縁起物で飾られていて、とても賑やか。
これから点火して一気に炎につつまれます。

その火で焼く餅は縁起がよいとされ
書き初めを燃やし高く飛ばせて、書の上達を願ったりします。

2011/1/10 月曜日

カテゴリ: 一般 — 出西窯Ka @ 0:07:42

img_3368.JPG

寒中お見舞い申しあげます。

年末年始の島根県は大雪でした。
それからまた雪が積もりましたが、ここ数日の陽気のおかげで
今は、出西窯の付近では雪は無くなりました。

でも例年ならば、これからが雪のシーズン。
まだまだ油断はできません。

2010/12/25 土曜日

ぎりぎりですが

カテゴリ: 一般 — 出西窯Ka @ 23:41:38

img_3365.JPG

メリークリスマス!

2010/12/22 水曜日

冬至です。

カテゴリ: 一般 — 出西窯Ka @ 1:03:20

今日は一年で最も日が短い日。
今日を境に、昼の時間が長くなり、寒さは一段と厳しくなるそうです。

窯猫のエドは、こたつでの「冬ごもり」が本格的になる季節です。

 img_3282.jpg

次のページ »